岩本博行と天神の景観力
国立劇場の設計者として知られる岩本博行氏は、1959(昭和34)~1962(昭和37)年、竹中工務店九州支店設計部長をつとめ、有田焼のタイルを中心とした統一した色・素材の作品を次々と生み、自然に融け込む日本建築の伝統的な色による統一美をめざした岩本イズムの基礎をつくった。天神ビルは天神の景観形成で大きな地位を占めている。アースカラーの外壁は今では歴史を感じるが、当時は派手すぎると新聞議論になった。そのデザインは電気ビルにも継承されている。
デザイン:岩本博行 1913(大正2)~1991(平成3)